国内メジャー初優勝を飾った岩田寛
岩田寛が石川遼とのプレーオフを制して国内メジャー初優勝を飾る
最終日、首位タイの10アンダーからスタートした岩田寛が順調にスコアを伸ばしていきました。13番ホールまでで5つのバーディを奪い、その時点で15アンダーで単独トップに立っていました。 岩田を追い上げたのは、最終日を5アンダーの16位タイからスタートした石川遼でした。1イーグル、8バーディ、2ボギーでラウンドし13アンダーでホールアウト。岩田のプレーを待ちました。
13番ホールまでは順調にスコアを伸ばしていた岩田
終盤が難しい宍戸ヒルズカントリークラブは、ツアー5勝のベテランである岩田にプレッシャーをかけました。14番ホールでボギーをたたき、さらに17番ホールでも短いパーパットを外してボギー。その時点ですでにホールアウトしていた石川遼と13アンダーで並びました。18番ホールではパーをセーブし、プレーオフに突入しました。
プレーオフでは2人ともセカンドショットでグリーンをとらえられませんでした。アプローチが寄せられず4メートルのパーパットを外した石川遼に対し、1.5メートルのパーパットをしっかりと沈めた岩田がプレーオフを制しツアー6勝目、国内メジャー初優勝を飾りました。
プレーオフを終えた2人はガッチリ握手。
優勝スピーチでは、「40歳を超えて優勝するたびに、すごいねと言われるのですが、年齢はただの数字だと思っていて、あまりベテランと言われると傷ついたりするんです」と笑いを誘い、「若手に負けないように努力を続け、優勝を重ねていきたい」と今後の抱負を述べました。
優勝スピーチを行う岩田。
最終日は8,041人のギャラリーが会場に集結。今季国内男子ツアーでは1日当たりの最多ギャラリー数でした。また、4日間でも20,016人のギャラリーを集め、今季国内男子ツアーの最多ギャラリー数となりました。
優勝会見では、「プレーオフに入る前、ギャラリーから大丈夫、大丈夫と言われて泣きそうになった」と吐露した岩田選手。ギャラリーの声援が、優勝した岩田にとっては大きな励みになっていました。