【最終日速報】36歳の市原弘大が、プロ18年目にして初優勝!

見事なチップインバーディで首位に追いつき、大ギャラリーを熱狂させた市原弘大。しかし、当の本人は「ホールアウト後のアテストが終わって、初めてトップに並んでいることを知った」とコメント。周りを意識せず自分のプレーに徹したことが、見事な逆転優勝を生んだ。

トップと5打差の7アンダー・5位タイからスタートした市原。スタートから連続バーディでスタートするなど、10番ホールまでで5つスコアを伸ばして優勝争いに絡んできた。ところが11番、13番、14番とボギーをたたきスコアを崩してしまう。「キャディがともかく一打一打をしのいでいって、あんまりシリアスに考えずにやっていきましょうと言ってくれていたのが良かった」と、その後の終盤ホールで再びバーディラッシュ。15番、16番で連続バーディ、そして18番ではチップインバーディを決めた。「今週は1年半ぶりに、自分にとってのエースキャディが担いでくれた」と、逆転優勝の陰には信頼する相棒の存在があった。


メジャーでツアー初優勝を飾った市原弘大

「36歳でプロ18年目ということで、人生の半分はプロとして過ごしていると最近考えていた」という市原。18年優勝できず辛い経験をしたのではという質問には、「アジアンツアーに出るなど普通より様々な経験をしているし楽しくやっている。ゴルフを通じて世界を楽しんでいます」と、記者が求めた苦労話への誘いには乗らず。「根詰めてやって、上手くいったことはない。意識的に笑顔で楽しくやろうとしている」という本人の姿勢が、18年目に花開いた。

18番ホールでボギーをたたき、優勝を逃した時松隆光。「18番ティーで聞いた歓声で、(追いつかれたと)分かった」が、しっかりとティーショットはフェアウェイに。「逃げることは考えなかった」とピンを果敢に攻めたセカンドショットは、手前のバンカーにつかまってしまう。「バンカーショットも良かった」と難しいライから1.5メートルに寄せたがパーパットを外して優勝を逃した。「自分の気持のどこかに揺らぎがあった。この経験は次に活きる」と、インタビューの最後には次を見据えた。


惜しくも優勝を逃した時松隆光

本日も多くのギャラリーを引き連れた地元・笠間市出身の星野陸也。6アンダー・8位タイからスタートした星野は、2つスコアを伸ばし8アンダー・5位タイでホールアウトした。「今週はずっとたくさんの地元の方に応援をしていただき、もっと頑張ろうと思った」とギャラリーに感謝するとともに、「良い感じできているので、この勢いで次の試合でも上位争いをして初優勝を目指したい」と、次戦でのさらなる飛躍を誓った。


地元・笠間市出身の星野陸也

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